海外ドラマ好きなので、大抵みているのですが、その中で最近特に面白かったのが「ブレイキングバッド」でした。
これはちょっと冴えないおじさん科学者の高校教師が、ある日癌に侵されて余命数日となり、家族の為にお金を残そうとするけど、、、悪い方へ行ってしまうお話です。どれくらい悪い方向に行くかというと、人を殺さないといけなくなったり、飛行機事故がおこったり、家族にも危険がおよびそうになったりと、踏んだりけったりな物語です。そこを主人公のウォルターが科学の力と、癌で死ぬからもう怖いものなしなので、悪の科学者となって事態を解決していきます。
主人公のウォルター・ホワイト50歳くらいでしょうか。実はけっこうな天才化学者の高校教師です。性格が温厚でメガネをかけている為、生徒からも少しなめられています。
この主人公が癌になってしまい、なんと元教え子のジェシー・ピンクマンとドラッグ製造をして一儲けしようと画策します。
ジェシー・ピンクマンは、ジャンキーでドラッグに溺れて、自分で怪しげなドラッグを作っては、売って生活しています。住んでいるところは、癌でなくなった叔母の家。ドラマ中にはでてきませんが、ジェシーは献身的に叔母を看病したようです。
ウォルターの家族についてふれておきます。
妻はスカイラー・ホワイト、経理や会計が得意な金髪の女性でウォルターとの第2子を妊娠中です。あとで女の子だと判明します。
ウォルターとスカイラーの第1子は、ウォルター・ホワイト・Jrウォルターの高校に通っています。脳性麻痺があり、親孝行な息子です。
そして、ウォルターとスカイラーの義弟、ハンク・シュレイダーはなんとDEA(麻薬取締局)の捜査官です。
ハンクの妻マリーは、スカイラーの妹。ちょっと我儘な放射線技師で、なぜか紫の服をよく着ています。また似合います。家族愛が強いです。
まず、ウォルターとジェシーはドラッグを作って売るために、トレイラーを入手します。トレイラーで砂漠に移動して作れば、匂いでばれることなく麻薬を作ることが出来るからです。ジェシーの家の地下室で作ったりもしますが、家を売ることになっていて、見学人にばれそうになったりします。
トレイラーを何とか入手して、ドラッグを作り出すのですが、街のチンピラにからまれたり、売るのも一苦労。
シーズン1では、トゥコ・サラマンカという麻薬の元締めに取引を持ちかけます。しかしさすがブレイキングバッド、このトゥコと関わったために、自体は悪化します。トゥコは短期で少しおかしいので、気に入らないと自分の部下でも簡単に殴り殺してしまうのです。トゥコにジェシーがひどい目に合わされますが、そこはウォルターが見事に復讐。科学の力を使って、アジトをぶっ飛ばします。
ウォルターとジェシーが作る麻薬は、ブルーがかっていて、天才のウォルターが作るので質が良く人気となります。そのため、ドラマ内ではブルーメスと呼ばれています。日本ではシャブやスピードと言われる覚醒剤にあたります。このブルーメスをめぐって、トゥコと揉めます。メキシコに行ってメスを作れと言われ、ほぼ拉致の状態で連れ去られます。
トゥコは、結局ハンクに殺されますが、これまたハンクにとっては良いことだったのか、悪いことだったのか良くわからないくらい、物事は複雑に絡み合っていきます。
そして、大事な登場人物として外せないのが、グスタボ・”ガス”・フリング。彼は2つの顔を持っており、世間的にはハンバーガーショップなどを経営するものすごくまともな人物。対する裏の顔は、怒らせたら怖い、切れ者のマフィアのボスというわけです。
もう一人、マイク・エルマントラウトは、ガスの用心棒的な存在で元警官です。
そして最後にもう一人、チャラい弁護士のソウル・グッドマン。チャラいけど裏の仕事もできる弁護士です。ネクタイや格好がいつも派手です。
ウォルターとジェシーは、マフィアのボスであるグスタボと仕事で取引できるようになり、大金を手に入れられ始めは良かったのですが、頭の良いグスタポは常にウォルター達の一歩も2歩も先を見ています。グスタボは、クリーニング工場の秘密の部屋で、麻薬を作るラボを作り、大儲けしようとしています。
ウォルターは肺癌が落ち着き、余命がだいぶ伸びたのですが、それを知らないグスタボは、ウォルターが死んでもジェシーや別の誰かにブルーメスを作らせればOKなのです。
ここまでの中で、ウォルターとジェシーは散々喧嘩もしますが、どこかお互い家族のような信頼関係があります。ジェシーも、人間としての成長がドラマ内でみれるのが面白いです。悪い方向へ行くけど、それを何とかくぐり抜けていくウォルターとジェシーのコンビが憎めないドラマです。
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